至福の読書・魅惑の世界旅行

読書の海・世界の空  海外添乗歴30年  元添乗員の読書&海外旅行案内

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ローマ他 「即興詩人」 アンデルセン

・逆境はきみを高めこそすれ、それにへこまされるとは何事だ! ・…わたくしたちは目の前におかれた運命の糸をつかむ自由はあります。けれども、その糸がどこに結ばれているか、それは知るよしもないのです。 ・生命をしっかりつかもう。その最後の一滴まで味…

日本「自死の日本史」 モーリス・パンゲ

・何世紀にもわたって…<意志的な死>に誘ってきたさまざまな道筋を注意深く観察した結果、わたしは今でははっきりとこう言うことができる...日本人の持つ あらゆる得のなかでもひときわ優れて美しい得はその生命力である、と。 ・<1336年湊川の戦い、楠木…

ルート66・米国「怒りのぶどう」スタインベック

・「できるかじゃなくて、やる気があるか。じゃないかね。…”できるか” なんて言ってたらなんにもできない」 ・この勇気はどこから来るのか。すさまじい信念はどこから生まれるのか。…その中にはひどく残酷なできごともあるが、人間への信念を永遠に燃えつづ…

インド「メメント・モリ」 藤原新也

「死を想え」 ・極楽とは苦と苦の間に 一瞬垣間見えるもの ・一生、懸命(いっしょう、いのちをかける) ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」 というコメントの添えられた大胆な写真に思わず息をのむ。その多くはインドで撮影された.。ロングセ…

ナイル河クルーズ「ナイルに死す」アガサ・クリスティ

・…ナイル河の黒光りした岩々をじっと見つめた。月の光に照らし出されたこれらの岩は、みる者に何かしら幻想的な感じを与えた。それはあたかも有史以前の怪物が身体の半分を水の中にかくして横たわっているかのようであった。 ・「とても見事な月だわ。とこ…

ラパス・ウユニ塩湖「ゲバラ日記」「革命戦争回顧録」チェ・ゲバラ  

《 ゲバラ日記 》 1966年12月31日 われわれの運動こそ南米大陸革命の新たなムリヨ『雄叫び』であり、革命の大義の前にはわれわれの生命など物の数ではないと答えた。フィデル(カストロ)からの心のこもったメッセージが届いた。 1967年6月14日 私は39才にな…

クスコ・マチュピチュ 「モーターサイクル・ダイアリーズ」「ふたたび旅へ」チェ・ゲバラ

《 モーターサイクル・ダイアリーズ 》 ・この「果てしなく広い南アメリカ」をあてどなくさまよう旅は、思った以上に僕を変えてしまった。 ・…ぬかるんだ地面を果てしなく何時間もさまよってから、いきなり林が消えて平地に出た。大きな鹿が流れ星のように川…

メリダ・ユカタン半島 「遠い落日」渡辺淳一

・(米国に向かう船中 先輩から米国の新しい本をすすめられ)古くても、シェイクスピアは英語の古典です。なにごとも、まず古いものから読んでいくというのが順序です。 ・(白人の悪徳について)…いつか、世界の物質的文明が同程度に達したときには、彼らの…

英国「日の名残り」カズオ・イシグロ 

・…それはそれはすばらしい田園風景が目に飛び込んでまいりましたから。…大地はゆるく上っては下り、畑は生け垣や立ち木で縁どられておりました。遠くの草地に点々と見えたものは、あれは羊だったのだと存じます。右手のはるかかなた、ほとんど地平線のあた…

米国「心臓を貫かれて」 村上春樹訳

・…僕らはみんな、僕らが生まれるずっと前に起こった何か、知ることを許されなかったその何かに対しての代償を支払ってきたのだ。結局のところおそらくそれは、誰一人その核心に手を触れることのできない謎として残ることだろう。 ・「おい坊主、死んだ人を…

ロンドン「フレディ・マーキュリーと私」  ジム・ハットン

・フレディはどれほど辛くても、だれにも愚痴をこぼさなかったし、どんな同情も求めようとしなかった。これは彼自身の闘いであって、ほかのだれのものでもない。勝ち目がどんどんなくなっていっても、彼は勇敢に立ち向かうことをやめなかった。 ・彼がスイス…

サハラ砂漠「わたしは猫になりたかった」西江雅之

ソマリアの砂漠では、朝、目覚めると「ああ生きている」と本気で思った。それから次に「今日は何か食べ物が口に入るかな」と考えた。そして、日中はわずかばかりの移動があり、一日が過ぎ、夜が来て、「今日も生き延びたぞ」と自分の生を確認した。そのよう…

シシリー島「最後の詩集」長田弘

本を携えて旅に出よう

魅惑の世界旅行 アンソロジー

・旅というものは縁の糸によって導かれて行かれる 東山魁夷 ・人は旅をする 人は旅をして ついにわが家へ戻る 人は生きる 人は生きて ついには大地へ戻る イギリスの諺 ・旅行によって若者を育てる フランスの諺 ・旅とは原点に返ること チベットの諺 ・どん…

至福の読書 アンソロジー

・一冊の本は世界を動かす力をもっている。 「本の話」岩波写真文庫 ・宇宙(それを図書館と呼ぶ人びともいる) ホルヘ・ルイス・ボルヘス ・基礎は必ずや読書になければならない。一般的原理は書物から得られなければならないが、それは必ず実生活の検証を…